文学賞の新しい動き  2005.09
 

 読書の秋、文学賞の話題が巷を賑わわせています。ひとつはポプラ社が創設した「ポプラ社小説大賞」、もうひとつは宝島社の「『このミステリーがすごい!』大賞」です。

 ポプラ社が発表したのは、10代から大人まで楽しめる娯楽小説を対象とし、大賞の賞金は単一の文芸作品に贈られる賞金としては最高額の2000万円。同社では、この金額は「後世に残る作品に取り組んでいただくための、新しい才能への投資」と考えているそうです。
 同社はもともと児童書で有名ですが、2000年ごろから大人向けの本の編集・出版を開始して、さまざまな本を生み出してきています。今回の文学賞の創設は、「読む楽しみを強く感じさせる」小説を求め、新しい才能を支援するための試みとのことです。

 もう一方の『このミステリーがすごい!』大賞」は、第4回を迎える今回、大賞受賞者は現役の医師、特別奨励賞として史上最年少の13歳が選ばれたことで話題になっています。
 もともと『このミステリーがすごい!』は、その年に発売された中で本当に面白いミステリー小説をランキング形式で紹介する本で、十数年にわたり毎年宝島社から刊行されており、そしてさらに新しい才能を発掘すべく数社で共催する形で、2002年から実施されています。

 これからの時代を見据えたこれらの展開が、数年・十数年の後に、どのような影響をもたらしていくのか、興味深いところです。


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